2024 ISD/CCOシンポジュウム ビフォアフター賞 優秀賞 平良 真奈美 先生
2024年11月28日
沖縄県 平良 真奈美 先生
第三子が誕生したのは、まさにコロナ禍のど真ん中でした。
もともと、人に頼るのが苦手な私が、第三子を迎え、両手じゃ足りないほどの育児が始まりました。「保育士だし、上の2人もいるし、大丈夫」。
そう思っていた育児が、まさかこんなにも苦しいものだなんて。
当時、上の子は4歳と2歳。コロナ感染者がクラスに出れば、即お迎え、5日間の家庭保育。子どもたちは本当に可愛くて、一緒に過ごせるのは、ある意味幸せだ、と思い込もうとしました。でも、現実は甘くありません。首も座っていない0歳児を抱えながら、2歳と4歳の子育て。
外には簡単に出られず、産後の体調はボロボロ。けれど、育児は待ってくれません。
気づけば、無意識に「お姉ちゃんなんだから!」と期待を押しつけ、長女のSOSに気付けず、1日に40回もトイレに行く心因性頻尿に。
スクールカウンセラーにも、病院にも相談しました。でも、どこにも解決策はなく、私はどんどん自分を責めるばかり。
「一番苦しいのは長女だ」と分かっていても、トイレに10分おきに行く長女にイライラをぶつけてしまう日もありました。後悔の連続です。
ただただ、時が過ぎるのを待つしかない…。そう思い数か月がたった頃、娘の幼稚園の保護者講演会で出会ったのがこの学問でした。
その時の衝撃は、今でも忘れられません。「人の思考が分かるなんて、、、」。これを知らずに、どうして子どもたちの未来を預かれるの?
そんな危機感に襲われ、すぐに上級トータル講座に申し込みました。
「子どもたちは平等に、立派な大人になるように、集団のルールをしっかり教えなければ」。そう信じていた子育てや保育観が、「みんな違っていい、1人ひとりをもっと大切に、この子の生き方の土台作り」という考え方に変わり、毎日が楽しいものへと変化していきました。
そして、この学問「ISDロジック」のすばらしさをもっと伝えたいと思った矢先…第四子を妊娠。正直、喜びと同時に、また不安が押し寄せました。
「また自分を責めてしまう日が来るのでは、上の子たちに我慢を強いることになるのでは」——。でも、その不安は日に日に「この子は、どんな個性を持って生まれてくるのだろう?」という希望が強くなっていきました。
今では、四女は0歳9カ月。ずりバイで家中を駆け回り、お姉ちゃんたちに負けないくらいの行動力を見せ、上の三姉妹も毎日個性を発揮。
あの時の不安はどこに行ったのかと思うほど、毎日が楽しくて仕方ありません。
いつも支えてくれる家族や仲間、そして「ISDロジック」に感謝し、これからも誇れる生き方を見せ続けたいです。